エルコンドルパサー 世界一にもっとも近づいた馬

エルコンドルパサー 世界一にもっとも近づいた馬

今回の厳選名馬列伝で特集するのはエルコンドルパサーです。
果敢に海外挑戦して日本馬で頂に手が届きそうになった最初の馬でもあります。

 

エルコンドルパサーの活躍が日本馬の海外挑戦を活発にさせた馬でもあると思います。

 

 

父 キングマンボ
母 Saddlers Gal

 

生涯成績:11戦8勝

 

主な勝ち鞍:NHKマイルC ジャパンカップ サンクルー大賞(フランス)

 

 

ダートだけではなく芝でも対応

 

エルコンドルパサーは2歳の11月にデビューを向かえた。
新馬戦はダートのマイル戦だった。

 

調教からもダートで走るのはわかっていたのもあり、このレースが選ばれた。
レースでは出遅れたが、直線では圧倒的な脚を見せて最後方から全馬をごぼう抜きして1秒以上の差をつけて勝利した。

 

 

続く2戦目は3歳になってからでしたがまたしてもダートで圧勝しました。

 

 

3戦目でようやく芝に挑戦するために共同通信杯に出走しますが、ここで、運命のいたずらで雪のためダートに変更されました。
※芝重賞がダート変更される場合は、グレード扱いではなくなる

 

得意のダート戦でもあり圧倒的な人気で勝利した。

 

 

外国産馬のエルコンドルパサーは、皐月賞の出走権がなく、春の目標はNHKマイルCだった。
続くNZT3歳Sでようやく芝挑戦になったが、雨の影響で重馬場だったためパンパンの良馬場でどうなのかは、本番までわからないままだった。

 

そしてその本番では、怪物馬の同じ外国産馬の無敗馬グラスワンダーとの対決がファンの楽しみになっていた。

 

 

しかしグラスワンダーはケガでリタイヤしてしまった。
主戦騎手が的場騎手でライバルと一緒だったが、的場騎手はグラスワンダーと当たるまで騎乗する約束になっていたようだ。

 

 

NHKマイルC本番では、圧倒的な1番人気になった。
ダートの時とは違い先行策で競馬をすると、直線では、安心して見ていられるような競馬を披露して無敗でエルコンドルパサーがNHKマイルCを制した。

 

 

充実の時期。一気に頂点へ

 

秋の初戦は、外国産馬が出走可能な毎日王冠からスタートした。
大目標はジャパンカップに定められた。
秋の天皇賞は距離もベストに近いが出走権がなかったからだ。

 

 

そしてこの毎日王冠には、現役最強馬と世代の最大のライバルになるであろう馬が出走していた。
宝塚記念を楽勝していた中距離の最強馬サイレンススズカと無敗で2歳チャンピオンになっていたグラスワンダーの2頭だった。

 

GUにも関わらず非常に興味深い3頭の戦いに多くのファンが観戦に訪れまるでGT競争のような感じになった。

 

 

レースでは、マイペースの超ハイペースで逃げるサイレンススズカを先行して追走し直線で追い出しをするが差が縮まらない。
ラストに相手が力を抜く余裕をみせてから差が縮まった。

 

まさに子供扱いされて初の敗戦になった。
なおこのレースから的場騎手から蛯名騎手に主戦が変更された。

 

 

続くレースを予定通りジャパンカップで、初のディスタンスの距離に挑んだ。

 

このレースには、同世代のクラシック路線を進んだダービー馬のスペシャルウィークと、女王エアグルーヴが出走していた。

 

2番手を追走して直線を向くと追い出しを我慢できるほどの余裕があり、一気に加速するとメンバー2番手タイの上がりタイムで2馬身以上の差を付けてエルコンドルパサーがジャパンカップを勝利しました。

 

これで翌年は海外挑戦する事が決まりました。

 

 

古馬になり海外挑戦

 

エルコンドルパサーは本格的に挑戦するために、国内のレースを使うことを考えず、フランスに滞在して大目標に挑む事にしました。

 

長期間外国に滞在すると免疫の期間も延びることになり、秋や冬のGTに出れなくなるので、他の馬は期間を限定して海外に挑戦します。

 

しかしこの当時の外国産馬は出走レースが絞られているのもあり、海外一本で調整されていました。

 

 

初戦は、5月のイスパーン賞(GT)でした。
海外には多くのGTレースがあるため、GTは別に珍しいことではありません。

 

レースでは、クロコルージュに僅かにとどかず2着でしたが馬場などいろいろと挑戦の意味があったことを考えると大収穫のレースでした。

 

 

次戦はサンクルー大賞(GT)でした。
距離も本番と同じで、とても重要なレースになりました。
馬場も少し悪くフランスらしい馬場で注目のレースになりました。

 

いつも通りの先行さくからこのレースでは、2馬身以上の差をつけてタイガーヒルを退けてエルコンドルパサーが海外GTを勝利しました

 

 

凱旋門賞直前のレースはフォア賞
日本馬もよく使うレースで、2013年はオルフェーブルも挑戦したレースです。

 

この年はわずか3頭の出走だけになりました。
日本のファンからするとなんとも言い難いレースですが、海外では少頭数のレースは稀にあります。

 

このレースでは、イスパーン賞で負けたクロコルージュが出走していましたが、しっかりと抑え込みフォア賞を勝利しました。

 

 

 

本番の凱旋門賞には、この年スターホースのモンジューデイラミの2頭の有力馬がいました。

 

エルコンドルパサーは先行して、レースを進めます。
長い直線でも先に抜け出し勝利は目前かと思われましたがモンジューが猛追してきました。
3歳馬で斤量差もあり、強烈な追い上げでした。

 

 

最後は半馬身差でモンジューに負けてしまいましたが3着のクロコルージュとは6馬身以上の差をつけており、その強さを世界のホースマンたちにみせつけました。

 

そしてこのレース最後に引退しました。

 

 

厳選名馬列伝が思うエルコンドルパサー

 

エルコンドルパサーは、サンクルー大賞を勝利と凱旋門賞2着の実績でその年の年度代表馬になりました。

 

これは非常に異例なことでした。
ライバルのスペシャルウィークは、春秋の天皇賞とジャパンカップを勝利していました。

 

一番の決め手になったのは、凱旋門賞でモンジューとの接戦によりレーディング134ポンドという日本馬過去最高の数字になっていた。

 

 

種牡馬になったエルコンドルパサーは、キングマンボの後継種牡馬と期待されていました。

 

産句には、ヴァーミリアンやソングオブウインドやアロンダイドなどのGT馬を排出しました。

 

 

ダートも強かったエルコンドルパサーなので、産句にダートで活躍する馬が多く産まれましたが、芝でもしっかりと重賞を勝つ馬も出てきました。

 

特にソングオブウインドは将来が期待されましたが、ケガによる引退を余儀なくされてしまいとても残念でした。

 

 

エルコンドルパサーは病気のため2002年に死亡しました。
さずか3年だけしか種牡馬生活ができませんでした。

 

もっと長い間種牡馬生活ができれば、もっと活躍する馬を多く輩出できたと思いますし、サンデーサイレンスの血が入った母系に種付けができるので、期待されていただけに非常に残念でした。

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