最強の逃げ馬まさかの運命で予後不良にサイレンススズカ

最強の逃げ馬まさかの運命サイレンススズカ

厳選名馬列伝で今回ご紹介するのは、悲劇の運命に見舞われたサイレンススズカです。
日本歴代最強の逃げ馬と言われるほどの名馬でした。

 

 

父 サンデーサイレンス
母 ワキア

 

生涯成績:16戦9勝(海外1戦込み)

 

主な勝ち鞍:宝塚記念

 

 

デビューから衝撃の競馬を披露

 

サイレンススズカのデビューは遅く3歳を迎えてからになりました。
3歳の2月に中京で初戦を迎えると、他の馬を全く相手にしない競馬で、逃げ切り勝ちをして一気に注目を集めることになりました。

 

 

次戦でいきなり弥生賞 に挑戦することになりました。
元から小さかった馬体はさらに絞られて生涯最低体重の428キロでの出走になりました。

 

デビュー戦のインパクトから2番人気の評価でしたが、まだまだ馬は子供で、スタート前にゲート内で暴れて、ゲートをくぐって下から出てしまうアクシデントがありました。
そして外枠出走になってしまい、運命の大出遅れをしてしまいました。

 

もちろんレースにならず追い上げを見せたが8着となってしまいました。

 

 

皐月賞出走の可能性はなくなりダービー出走に向けて500万下のレースに出走すると、今度は何事もなく上手く出てまたしても1秒以上離しての圧勝だった。

 

ダービートライアルのプリンシパルSに出走すると、初めて逃げずに2番手追走から競馬をしてなんとか勝利して出走権を獲得しました。

 

本番のダービーでも、控える形での競馬をして9着とサイレンススズカらしい競馬はみせられませんでした。

 

 

秋は神戸新聞杯からスタートしました。
このレースでは逃げをみせますが、後の菊花賞馬のマチカネフクキタルに差されて2着となりました。
このレースで上村騎手は後続に大きなリードができたことで、追うのを止めた所を差されるミスを犯した事もあり、次戦から乗り代わりになってしまいました。

 

今だったら騎乗停止になっていてもおかしくないミスですね。

 

 

菊花賞は距離的に問題がありそうなので、秋の天皇賞に挑む事になりました。

 

レースではハイラップで逃げましたが、最後にバテてしまい6着となります。
勝ったのは、1歳年上の牝馬エアグルーヴでした。

 

 

次戦はマイルチャンピオンシップを選びます。
ここでは、同じ3歳馬の快速牝馬のキョウエイマーチに先手を奪われる展開で、15着と惨敗します。
勝ったのは、この後日本の短距離界で伝説になるタイキシャトルでした。
同年代の馬に圧倒的な差で敗れる結果に。

 

 

そして年内最後は、海外挑戦になります。
香港で行われた香港国際Cに挑みました。
このレースから主戦騎手は武豊騎手になります。
本人の強い要望で、自分から騎乗させてほしいと直談判したと噂されています。

 

このレースでは、前走から中2週という異常なローテーションだったため着差がほぼない5着でした。

 

 

一気に開花するその才能

 

4歳の初戦はバレンタインSでした。
このレースでは、今後の活躍を暗示するかのような圧勝で逃げ切り勝ちをおさめる。

 

そしてようやく次戦で重賞ウイナーになる。

 

中山記念に挑戦すると、いつも通りの逃げをみせて、ローゼンカバリー以下を封じ込めて初の重賞勝利になった。

 

 

春の天皇賞は距離的に無理なため、前半戦の目標を宝塚記念に定めて、小倉大賞典に挑むと、またしても後続を大きく離す逃げをみせて好タイムで圧勝した。

 

そして宝塚記念前の最後のレースとなる金鯱賞へ挑むと、昨年負けてしまったマチカネフクキタルに2秒以上の差で勝利を収めた。

 

 

本番の宝塚記念には、主戦の武豊騎手が先にエアグルーヴとの先約があり乗る事ができない状況で代打で南井騎手が騎乗することになりました。

 

レースでは1番人気でいつも通りの大逃げとは行きませんでしたが、逃げきり勝ちで、初のGT勝利しました。

 

 

本格化からまさかの運命

 

圧倒的なスピードを見せつけて、現役最強馬はこの馬だと言われるようになっていました。
距離にやや不安もありましたが、秋にはジャパンカップに挑戦することも決まっていました。

 

 

秋の初戦は毎日王冠からのスタートなりました。
このレースは今でも伝説の一つになっているレースで、3歳馬ながら後の凱旋門賞2着馬でこの年のジャパンカップを勝つエルコンドルパサーと、ケガで春シーズンを棒に振った有馬記念を連覇する怪物グラスワンダーが出走していました。

 

 

しかしサイレンススズカのは1.4倍の圧倒的1番人気になっていました。
開幕週でもあり、逃げ馬には圧倒的有利な馬場も味方していたと思います。

 

 

レースでは予想通りの大逃げで59キロの斤量も気にせず武豊はグングン前に行かせました。
エルコンドルパサーやグラスワンダーもサイレンススズカを意識して早めの競馬をしますが、直線では圧倒的なリードを奪って、後の怪物2頭に影も踏ませない圧勝劇をみせくれました。

 

 

そして次は自信のある距離で行われる秋の天皇賞でした。
このレースでは相手らしい相手もいなく圧倒的な1番人気でした。

 

そしていつも通りの大きく離す大逃げをみせて、このレースも圧勝すると思われましたが、ここでこの馬に運命のいたずらが起きます。

 

3コーナー過ぎに急にサイレンススズカが止まってしまった。
左前脚を粉砕骨折してしまい、競争中止になってしまいました。

 

 

落馬転倒してもおかしくないような状況だったが、サイレンススズカはなんとか立ち続けて武豊騎手を守りました。
レース後はこれだけの馬なので、ぜひ種牡馬にしたいと懸命に治療や回復の道を模索されましたが、どうしても復活はむりと判断されて安楽死となってしまいました。

 

彼の生涯は意外な結末で運命の最後を迎えることになってしまいました。

 

 

厳選名馬列伝が考えるサイレンススズカという馬

 

サイレンススズカは、個人的には1番強かった馬だと思っています。
こんな逃げ馬はみたことがなかったですし、まさにスピードの違いでレースを制するあたりは、強い馬って感じがします。

 

ディープインパクトなども強かったですが、自分でペースを作ることができるわけではなく、相手がいて初めて強い馬って感じがしますが、サイレンススズカは単独でも強いまさに、サラブレッドの理想形だと思います。

 

先頭を走っていて抜かれなければ負けないという一番単純で難しい逃げであれだけ強かったサイレンススズカの産句がどうなるのか見てみたかったって思いは競馬ファンは誰もが思う所だと思います。

 

この厳選名馬列伝で一番伝えたかった馬でもあります。
他の馬たちに悪いですが、これだけ故障や引退や予後不良で淋しくなったのはこの馬以上の馬はいませんでした。

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