日米オークスを勝利した シーザリオ

日米オークスを勝利した シーザリオ

今回の厳選名馬列伝では、短い現役生活だったが、とても内容が濃い戦績だったシーザリオをお伝えしたいと思います。

 

 

父 スペシャルウィーク
母 キロフプリミエール

 

 

生涯成績:6戦5勝(海外1戦含む)

 

主な勝ち鞍:オークス アメリカンオークス(アメリカ)

 

 

デビューから順調にステップアップ

 

シーザリオはクリスマスの日にデビューをむかえた。
安定した競馬で、楽勝で初戦を終えた。

 

 

続く2戦目では、牡馬相手に2000mのレースに挑んだ。
このレースでは後に重賞勝利をするアドマイヤフジなどを相手に勝利を挙げて、注目を集め始めた。

 

 

次に選択したのは、フラワーCを選択しました。
桜花賞に挑戦する馬では珍しいステップレースでした。

 

距離適正を考えての中山1800mに挑戦でした。
大目標はオークスだったのもあったと思います。

 

 

レースでは、圧倒的な1番人気になりましたが、2番手追走からレースを進めて、直線では楽に前を捕らえて2馬身以上の差をつけての圧勝でした。

 

 

 

そして3戦3勝の無敗のまま桜花賞へ挑みます。
このレースには、主戦騎手の福永騎手のお手馬でこの距離なら間違いなくナンバー1だと思われていたラインクラフトが出走しており、瀬戸口厩舎だったこともあり、このレースでは、シーザリオは吉田稔騎手に乗り変わりなりました。

 

 

レースでは先行するラインクラフトを後方から追走する形になりました。
これまでのレースでは前に行くイメージがあったシーザリオでしが、このレースでは中団からのレースになりました。

 

 

直線では、メンバー最速上がり3Fのタイムで猛追しますが、ラインクラフトにはアタマ差及ばずの2着になりましたが、レースの内容を考えると次のオークスでは十分に逆転可能にみえました。

 

 

 

そしてオークス(優駿牝馬)へ向かいます。

 

このレースにはラインクラフトは出走していませんでした。
距離適正を考えてNHKマイルCへ参戦したためです。

 

桜花賞の競馬内容やライバルがいなくなったことにより、圧倒的な1番人気になりました。
距離に不安がないのもプラス材料だったと思います。

 

 

そして運命のレースでは東京競馬場ということもあり後方からの競馬を選択しました。
あまり速いペースにはなりませんでしたが、馬の能力の高さを見せ付けるかのごとく、直線では1頭だけ弾け方が違うレースをみせます。

 

人気のエアメサイアが先に抜け出していましたが一気に外から襲い掛かりクビ差で勝利をおさめました。

 

圧倒的人気も物ともせずに、見事な完勝でした。
そしてジョッキーの福永騎手も違う馬で2冠達成という珍しいパターンになりました。

 

 

3歳牝馬で海外挑戦へ

 

この時期の角居厩舎は海外挑戦がとても積極的で、そして結果にもつなげていてまさにノリノリの若い厩舎でした。

 

シーザリオもアメリカンオークスへ挑戦するプランが浮上しました。

 

 

今の時代でも、なかなか3歳のこの時期に海外遠征することはありません。
それには、日本の3冠レースがまだ途中で、検疫など考えるとかなりローテーションがきびしいことになることもありますし、3歳時代は番組表も充実しているので、海外に行く必要がないのもあります。

 

 

賞金面を考えても日本の重賞の方が賞金が高いですし、まさに名誉のためだけに行くような感じになります。
牝馬だと種牡馬になるわけでもありませんし、特にプラスになることは少ないと思われます。

 

 

しかしシーザリオは結局挑戦することになりました。
レースでは2番人気の評価でしたが、積極的な競馬をみせる。

 

直線で追い出すと他馬を寄せ付けない完勝の内容でシーザリオが日米オークスを制覇しました。
まさに競馬界の運命をかえる勝利で、日本馬のレベルの高さを海外にみせつけるレースにもなりました。

 

 

祖父のサンデーサイレンスの故郷で、サンデーの血がいかに凄いかを思い知らせるような勝利でした。

 

 

その後シーザリオは繋靭帯炎を発症してしまい長期休養をよぎなくされました。
復帰の目処が立ち、調教を開始するもまたしても繋靭帯炎を再発してしまい引退することが発表されました。

 

 

厳選名馬列伝が考えるシーザリオという馬

 

シーザリオは、とても楽しみな馬でした。
牝馬では牡馬に通用しないことが多かったですが、この馬なら牡馬相手にも十分に戦えると思っていたからです。
たぶんこれは厳選名馬列伝だけではなく、他の競馬ファンもそう思っていたはすです。

 

 

とても短い競走馬人生でしたが、とても中身の濃い人生でもあったと思っています。
スペシャルウィークが種牡馬としてもブレークするきっかけにもなった馬でもあります。

 

 

繁殖牝馬になってからは、キングカメハメハやシンボリクリスエス、ハービンジャーなど、サンデーサイレンス以外の有力種牡馬との交配が続き、エピファネイアを産んでいます。

 

ジャパンカップ、菊花賞を勝利して競馬界を引っぱる存在になったエピファネイアの今の活躍次第では、さらに注目される牝馬になると思います。

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