GT5勝の名牝 メジロドーベル

GT5勝の名牝 メジロドーベル

今回の厳選名馬列伝でお伝えする馬は、GTで5勝したメジロドーベルです。
久しぶりに出てきたメジロ軍団の名馬!

 

 

父 メジロライアン
母 メジロビューティー

 

生涯成績:21戦10勝

 

主な勝ち鞍:阪神3歳牝馬S オークス 秋華賞 エリザベス女王杯(2回)

 

 

2歳戦から活躍一気に頂点へ

 

メジロドーベルは、2歳の7月にデビューしました。
メジロライアン産句ということもありデビュー前はあまり評価が高い馬ではありませんでした。

 

新馬戦を圧勝するが、続く新潟2歳Sでは、5着に敗れました。

 

その後東京開催の条件特別に挑み完勝すると勢いに乗りいちょうS(現重賞)も快勝して、阪神3歳牝馬S(現ジュベナイズフィリーズ)に挑みます。

 

 

ここには、新潟2歳Sで上位に入着してGUも勝利していた武豊騎乗の外国産馬シーキングザパールに続く2番人気でした。

 

レースでは、人気のシーキングザパールをマークする形で進み、直線ではライバルが失速する中、粘り強く伸びて2馬身差で勝利。
レコードタイムでの勝利だったことをみても、ドーベルはスタミナの高さも披露しました。

 

 

3歳になり牝馬3冠への挑戦の年になりました。
初戦に選んだのは、王道のチューリップ賞でした。

 

大幅な馬体重増で成長をアピールしましたが、圧倒的な人気を裏切る3着でした。

 

 

牝馬3冠のスタート

 

初戦の桜花賞は、2番人気でした。
馬体重は大きくマイナスにして、太め感はなく、見事に仕上がっていました。
1番人気は、キョウエイマーチ。
前走の牝馬特別のGUを1秒以上ちぎっての勝利をしていました。

 

 

レースは、不良馬場を2番手で進めたキョウエイマーチと、後方から競馬になったメジロドーベルの両極端な展開に。
ちなみにこの時はまだ外国産馬に桜花賞出走の権利は無く、シーキングザパールは出走できませんでした。

 

 

ドーベルは馬場とライバルの位置から早めに進出を開始しますが、キョウエイマーチはバテることなく走りきり4馬身差をつけて勝利しました。
メジロドーベルの3冠牝馬への運命は、第一歩目で躓く事になりました。

 

 

続くオークスでも2番人気のメジロドーベルだったが、厩舎サイドはスタミナにも自信がありかなり期待してこのレースに挑んでいました。

 

このレースでも1番人気だったキョウエイマーチは逃げていましたが、不安の残るスタミナ不足を露呈して直線で大失速して11着でした。

 

逆にメジロドーベルは長い直線もあり、ゆったりと動き直線勝負でメンバー最速の上がりタイムをマークして見事に優駿牝馬(オークス)を勝利して世代ナンバー1に輝きました。

 

 

 

秋初戦は今でもこんなローテーションで挑む馬はいないと思われるオールカマーからスタートしました。
距離や関東でのレースや、次のレース間隔などいろいろ考えた結果だと思いますが、いきなりの古馬挑戦になります。

 

ライバルも不在で、1番人気になりました。
レースでは、逃げる馬がいなかったので、まさかのドーベルが逃げる展開になりましたが、何事も無かったかのように逃げきりがちで、馬場相手でも戦える今後の可能性をみせました。

 

 

本番の秋華賞では、またしてもキョウエイマーチとの戦いになりました。
距離が短くなった分粘られましたが、2馬身以上の差をつけての勝利で、3冠レースを2勝2着1回の好成績で終えました。

 

 

この年のラストは暮れの有馬記念に出走しました。
3番人気と人気を集めましたが、超一流古馬相手のレベルは高く8着と敗れ結果になりました。
勝ったのは同じ3歳馬の牡馬シルクジャスティスでした。

 

 

苦しい戦いが続いた牡馬との対戦

 

4歳の初戦はハンデ戦の日経新春杯からスタートしましたが、1番人気を裏切る8着と精彩をかく競馬になりました。

 

続く大阪杯で1歳年上の名牝エアグルーヴの2着と復活の兆しをみせます。

 

春の天皇賞をパスして目標を宝塚記念に絞ったメジロドーベルは目黒記念に挑みますが、牝馬で56キロのハンデをかせられて5着とまたしても大きく敗れることに。

 

 

そして大目標の宝塚記念では、サイレンススズカの2番手を追走するも、直線では突き放される一方で5着と敗れました。

 

 

秋の目標をエリザベス女王杯に設定して、府中牝馬Sから始動することになりました。
エアグルーヴの居ない牝馬同士では力は上で、馬体重に余裕を残しながらも久しぶりの勝利で弾みをつけます。

 

 

エリザベス女王杯には、ここまで先着をしたことがないエアグルーヴが参戦していて、2番人気でしたが、ライバルを1頭にしてマークする形でレースを進めて直線の叩き合いで見事に競り勝ち遂にライバルを倒して勝利を収めました。

 

 

その後有馬記念に挑戦するもまたしても大きく敗れて9着でこの年を終えることに。

 

 

翌年は牝馬戦のハンデ戦に出走し2着のスタート。
このときにハンデが、58.5キロと牝馬には厳しいものでした。
レース後に故障が見つかり春は休む事になります。

 

 

秋の毎日王冠で復帰するも、精彩を欠くレースで6着と惨敗。

 

 

エリザベス女王杯の2連覇に挑み本番へ
この年のライバルは下の2世代との戦いになりましたが、牝馬相手ではまだまだ負けられないメジロドーベルは、中団からレースを進めて直線ではロス無く抜け出して見事に2連覇を達成して、通算GT勝利5勝となりました。

 

 

厳選名馬列伝が思うメジロドーベルという馬

 

メジロドーベルはとても強い牝馬でしたが、牡馬の壁に阻まれた馬でもありました。
1歳上の世代のエアグルーヴが牡馬相手でも勝利していたので、とても期待されましたが、ドーベルは一流牡馬を倒すことはできませんでした。

 

 

レース内容も幅広く逃げることもあれば直線勝負に徹するなど幅広いレース内容をみせてくれて、自在性も売りの一つだったと思います。

 

繁殖上がってからは、産句が非常に期待されました。
サンデーサイレンスの血が入っていなかったので、魅力的な馬との配合が可能だったのですが、活躍する産句は生まれませんでした。

 

 

やはり強い牝馬だったからといっても、強い子供が生まれてくるとは限らないのが競馬の難しさだと思います。
メジロの冠名で一番最後に活躍したのがこのメジロドーベルでした。

 

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