幻の牝馬3冠馬の声が多い女傑ヒシアマゾン

幻の3冠牝馬 ヒシアマゾン

厳選名馬列伝がお話しする2頭目は、女傑と呼ばれたヒシアマゾンです。
外国産馬のために、とてもローテーションに苦労する運命をたどった名馬をご紹介します。

 

 

父 シアトリカル
母 Katies

 

生涯成績:20戦10勝

 

主な勝ち鞍:阪神3歳牝馬S(現ジュベナイズフィリーズ)エリザベス女王杯

 

 

壁多き生涯成績

 

ヒシアマゾンが現役の頃は、今とは違い大きな壁があった。
それは、外国産馬にはまだ門とが広くなかったことだ。

 

 

彼女のデビューは意外にもダートでした。
新馬戦を快勝後は、ダートの500万下特別で2着になり、3戦目から芝のレースに挑むことになりました。

 

そこで賞金を加算して阪神3歳牝馬Sを5馬身差でレコード勝ちをして、芝適正の高さをみせつけた。

 

ここからが、外国産馬のローテーションが厳しくなるところです。

 

 

当時は、桜花賞、オークスに出走の権利がありませんでした。
トライアルレースを勝っても出走できませんでした。
まさに運命を左右される展開です。

 

 

そのためヒシアマゾンには、目標になるレースが存在しませんでした。
まだNHKマイルCもGTになっていなかったので、当時よく言われた裏路線を進むしかありませんでした。

 

 

年明けは、京成杯→クイーンCと進み、次はスプリントのクリスタルCに挑戦することになりました。

 

 

適正の距離ではなく、苦戦をしましたが、衝撃のレースとなりました。
どうやっても届く感じではない場所から、驚異の追い込みでした。
Youtubeなどでも人気になっているはずですので、良かったら見てください。

 

 

その後も同世代が華やかなGT路線を進んでいる中、ヒシアマゾンは裏路線を突き進むことになります。

 

NZTを勝利して、追い込み馬で世代牝馬最強だと印象付けました。

 

 

秋には大目標があります。
エリザベス女王杯は、外国産馬にも出走権があるからです。

 

 

秋初戦のクイーンS、そしてローズSと今では考えられないようなローテーションで重賞5連勝で本番に挑みます。

 

そして、エリザベス女王杯の本番は、別々の運命を歩んできたオークス馬のチョウカイキャロルとの初対決になりました。
そして激しい叩き合いの末、ハナ差で勝利をもぎ取りました。

 

 

秋、冬の最終戦は年末のグランプリレースの有馬記念。
ここでは、同世代の牡馬3冠馬のナリタブライアンに力負けしましたが、2着をキープして牡馬相手でも戦えることを示しました。

 

3歳戦終了まで連対率100%をキープする素晴らしい成績でした。

 

 

 

本格的な牡馬との戦い

 

古馬になって初戦は夏の高松宮杯(高松宮記念)で、距離は2,000mでした。
このレースで初めて連対をはずし5着でした。

 

 

秋の初戦は、オールカマーで、同じ牝馬の上がり馬のアイリッシュダンスとの戦いでしたが、ここでは格の違いで勝利しました。

 

 

天皇賞(秋)にも出走権がない厳しい運命だったが、ジャパンカップを目標に京都大賞典に挑戦して勝利して、JCを万全の状態で挑むことになります。

 

 

JCでは、牝馬ながら2番人気におされました。
そしていつも通りの追い込みをみせるも惜しくも2着でした。

 

暮れの有馬記念は5着で、この年はGT勝利をあげることはできませんでした。

 

 

5歳になり、初戦は久しぶりのマイルの距離に参戦しました。
安田記念に出走したヒシアマゾンは、1番人気でしたが、後のマイルの絶対王者になるトロットサンダーに敗れて10着でした。

 

 

その後秋に、エリザベス女王杯に出走して2着と好走するが、進路妨害で降着で7着となり、有馬記念に進みましたが、5着で引退を迎えることになりました。

 

 

記憶居残る名牝ヒシアマゾン

 

この馬はある意味で悲劇のヒロインという言葉一番似合う馬かもしれません。

 

これほどの成績を残していたのに、GTには縁が無いというまさに、悲劇の運命をたどっていました。

 

 

今の時代なら、もしかしたら牝馬3冠を達成していたかもしれないです。
そして、海外挑戦をしていたかもしれませんし、今ぐらい海外へ挑戦するのが当たり前だったら、あのローテーションしか組めない時点で、積極的に海外挑戦していたかもしれません。

 

 

繁殖牝馬になったヒシアマゾンは期待にこたえることはできませんでした。
ファンが期待するような、優秀な産句を残すことはできませんでしたが、ファンの記憶に深く残る名馬の一頭だと思います。

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